エレメンタルローズ ターン6 RP

格好良く啖呵は切ったものの、

「……デカすぎじゃあ、ないかなぁ」

早速挫けそうになっていた。

いや、ビッグとは聞いたけどこういうことかよマジビッグじゃんロボバラバラばら撒いてるしさ何あれキモい。
うわー、あれとやるの?マジで?ループしないであれに挑めるとかほんとエースすごいわ。

まあでも、つよーい味方がいるからね、私には。
ちょっと周りを見て見れば、そこに、ほら。

「やっぱり、いると思った」

見慣れた学生服……ベースの万能服。左手には刀……まあ、あんなものがいるんだから銃刀法とかはいおだろう、うん。そして銀色の右手にはスマホ。
いることとその身なりには全く驚かなかったが、そこスマホには驚いた。

「結構面白いねこのゲーム」
「や、やってたんだ……あ、その色はー、土か」
「違うところ?じゃあ今は起動しない方がいいかも」
「中和しちゃうからねー……あーその、久しぶり」
「うん、久しぶり」

にっこりと微笑む妹人。
ああ、やっぱりかっこいいしかわいいな妹人。
いいよー、とてもいいよー、このスマホがこっちにまで繋がってたらもう何百枚と写真撮るレベルだよ妹人。
後ろにあんなものさえなければこのままやりたいことやるんだけど、そういうわけにもいかない。

「で、戦いに来たの」
「いや、多分、澪のお手伝いかな?」
「え?私?そうか……いやいや、妹人の方が適任でしょうこういうのって」
「でも、彼らはそうじゃないみたいだよ」

妹人がスマホの画面を見せてきた。そこには精霊がしか……ああ、『彼ら』か。
確かに、妹人よりも私に精霊が寄っているように見えた。

「……うわー、責任重大すぎないこれ?」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと手伝うから」
「あー……分りました、やりますかー」

元よりここに来たときまでに覚悟は決まっていた。背負う物が一つ増えただけの事。
それも、一緒に背負ってくれる人がいれば、怖くない。
じゃあ、それにあった格好にならなければいけませんなあ。

「ドレスアップ!お目見えだよ!」

見慣れた精霊の光とは違う青の光。それが身体を包み込んだ。
誰にも使えないと思われたこのアイドレス。
今着なくて誰が着る。
今ここで、私が着る!

「ご奉仕、させていただきましょうか」

姫の如ききらびやかなドレス。しかしそれは良く見ればエプロンドレスであった。
帝國の誇りバトルメード。決して王でも貴族でもない、それに仕えるメード。
しかしてその頂点に立てば、その姿は姫と呼ぶに相応しくなる。
故にこの姿をしたものはこう呼称される。

「メードプリンセス!」

今まで一度も袖を通したことが無かったのに、しっくりとくる。このために作られたかのようなそのドレス。
戦うためのドレス。
今、私が活躍して、活躍させてやる。

「では、お姫様、行きますか?」
「あら、私は一介のメードですわ。でも、紳士にエスコートしていただくのは悪くないわ」
「何それ」
「それっぽいでしょ」

遠くからロケットパンチが飛んでくるのが見えた。
見えたが、今来なくてもいいのになー。
いつの間にか手に携えていた箒を振るい、それを撃ち落とした。

「無粋ですわ……ああ、こういうのやりたかったんだよー」
「澪、口調口調」

何時の間にか後ろに回っていた妹人が伸びてきた腕を悉く切り払った。
これは、安心だな。安心しすぎて演技できない。

「こほん、今後気を付けますわ」
「うん。それで次が来てるけど?」

妹人が指した先では飽きずにまた攻撃を仕掛けてきているBIGがいた。
あー、このままここに居ると、うん。被害が出るな。

「数か月でも、一緒に過ごした人達だからね、巻き込みたくないなー」
「では、お手をどうぞ」

恭しく左手を差し出す妹人。その意を察して微笑んで、そっと手を重ねる。
ぐんっと、重力を感じた次の瞬間には近くのビルを駆けのぼった後だった。
いや、ちょっと、早すぎ、じゃないかな。

「ここなら大丈夫じゃないかな?」
「あー、もう少し、ゆっくり上がっていただけるとありがたいですわ……」
「はいはい、じゃあ、近づくよ?」
「ふう……ええ、ではお願いしますわー?!」

応えた次の瞬間にはまた体がふわっと浮いていた。
ただし、今度は妹人の身体に支えられて。
いわゆる、お姫様抱っこというやつだった。
プリンセスだけに。
ええと、ちょっと、場にそぐわないけど、

「嬉しいのでこのまま勝とうか妹人」
「そのつもりだよ?」
「うん!」
「口調口調」
「いいの、後で後で」

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0